競馬の投資戦略②|期待値を具体的に考える

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競馬の投資戦略②|期待値を具体的に考える

競馬をギャンブルではなく投資として考えるには「期待値」の概念を理解することが重要です。本記事では、期待値を基にした馬券の選び方や戦略を解説し、継続的に収益を上げるための方法を詳しく紹介します。

競馬を投資として活用するために

競馬を単なるギャンブルではなく、戦略的な投資として活用するためには、「期待値(エクスペクテッド・バリュー)」の概念を理解することが不可欠です。多くの人が感覚的に馬券を購入しますが、期待値を基にした合理的な馬券の購入を行うことで、競馬で長期的に利益を上げることが可能になります。

本記事では、競馬における期待値の基本概念を解説し、実際に勝率を高めるための具体的な方法を紹介します。


期待値とは?競馬における基本概念

期待値とは何か?

期待値とは、特定の行動を繰り返した場合に、平均的にどれだけの利益または損失が発生するかを示す指標です。

期待値の計算式: 期待値は、オッズ(配当倍率)と的中確率を掛け合わせた値から1を引いた数値で表されます。

期待値 = (オッズ × 的中確率) – 1

これは、同じ馬券を長期的に買い続けた際の平均リターンを表します。

具体的な期待値の計算例

例えば、以下のようなレースを考えます。

馬番オッズ推定勝率(的中確率)期待値
3.040% (0.40)(3.0 × 0.40) – 1 = +0.20
8.015% (0.15)(8.0 × 0.15) – 1 = +0.20
1.570% (0.70)(1.5 × 0.70) – 1 = +0.05
20.04% (0.04)(20.0 × 0.04) – 1 = -0.20

この計算から、馬①と馬②は期待値が+0.20となり、長期的に見てプラス収支が狙える馬券であることがわかります。一方、オッズが1.5倍の馬③は勝率が高いものの、期待値は+0.05と低く、大きなリターンを見込むには不向きです。また、馬④は20.0倍という高オッズですが、期待値が-0.20であり、長期的には損をする可能性が高いといえます。

このように、「勝ちそうな馬」ではなく、「期待値がプラスの馬券」を選び続けることが、競馬で長期的に利益を出すための基本戦略となります。


競馬における期待値の考え方

市場の過大評価・過小評価を見極める

競馬では、多くの人が人気馬に投票するため、市場が過大評価・過小評価されることがあります。これを利用し、期待値の高い馬券を狙うことが重要です。

よくある「過大評価」と「過小評価」の事例

  1. 人気馬の過大評価
    • 過去のG1勝利馬が出走しているが、最近の調子が悪い場合、多くの人が買うため期待値が低くなる。
    • メディアやSNSでの過剰な評価により、オッズが過度に低くなり、適正なリターンを見込めなくなる。
    • 一部のファンが特定の馬を過信し、大量に投票することでオッズが極端に下がる。
    • 例:「過去に実績のある馬が調子を崩しているが、それでも高い人気を集めているケース。」
  2. 穴馬の過小評価
    • 実力はあるのに知名度が低い馬は、オッズが高くなり期待値が上がることがある。
    • 穴馬が過小評価される要因としては、「騎手の知名度が低い」「前走で凡走した」「人気馬に隠れて目立たない」などが挙げられる。
    • 競馬ファンの心理として、実績のある馬に安心して投票しがちなため、実力を持つが評価されていない馬が狙い目となる。
    • 例:「過去に同じ条件のレースで好走しているが、今回は低評価を受けている馬」や「前走の結果が悪いが、その理由が明確で次走では回復が見込める馬」。
  3. 馬場や天候による影響の見落とし
    • 一般的に芝コースが得意な馬でも、雨で馬場が重くなるとパフォーマンスが落ちることがある。
    • 逆に、道悪(不良馬場)に強い馬が軽視され、期待値が高くなることも。
    • 例:「前走が良馬場で凡走したが、今回は得意な重馬場になり期待値が上昇しているケース。」
  4. レース展開の読み違い
    • 逃げ馬が複数いるレースでは、ペースが速くなり、差し馬が有利になることがある。
    • 人気の先行馬が多いレースでは、思わぬ伏兵が展開の恩恵を受ける可能性がある。
    • 例:「前が激しく競り合うレース展開になりそうで、差し馬が有利に働く場合、オッズが妙味を持つ可能性がある。」

このように、競馬では単に人気や過去の実績だけで判断するのではなく、現在の状況や市場の動向を見極めることが期待値を上げる鍵となります。